手帖の白

日々をゆるく綴っています

チームラボ「無限の連続の中の存在」

姫路市立美術館に見に行ってきた。
チームラボとは何か、というのをあまりよくわかっていなくて、デジタルアートで有名な集団、という雑な認識をしてたんだけどもだいたい合ってた。

www.teamlab.art

展示室は真っ暗。壁一面に映像が映し出されている。
いくつか作品がある中で、春夏秋冬の様々な花が芽吹き、萌え出て、咲き乱れて散る……というのを長い時間見ていた。

広い空間のあちらこちらに少しずつ花がうまれて、ある程度進むと一気にたくさんの花が育って満開になるんだけど、なんだろうな、めちゃくちゃな勢いで育つ植物って、生よりも死を感じるなと思った。
何の「死」なのかっていうと複雑で、ものすごく早く育つ植物はその勢いですぐ死ぬ、という予感を抱くし(実際映像では大量に咲いて大量に散っていく)、こんだけ花が大量に育つと栄養が吸い尽くされて土が死ぬな……とか思うし(無粋)、あの勢いで伸びる植物に襲われたら人間は死ぬ、という想像もした。
チームラボの近年の作品テーマのひとつに、「生命とは何か」というのがあるらしい。
生まれて、生きて、死ぬ花を見たはずだけど、「死」がいちばん強く残った。生命とは死、なのかなあ。
あざやかで華やかできれいだったけれど、ポジティブなエネルギーより、どちらかというと虚無寄りの印象。

ところで、暗いところが苦手な人はちょっと心構えをして入った方がいいかも?
展示室が真っ暗(特に入り口付近)なので、明るいところから入ると急に全然なんにも見えなくて焦った。順路もわからないし人間も見えないし、人にぶつからないようにするのに全注意力を使ってしまった。目がなじんでくるとましにはなった。ので、ちょっとゆっくりした方が良いかも。

後期(10/21~)は展示替えがあるようなので、また見に行きたい。