手帖の白

日々をゆるく綴っています

親知らずを抜いた

半年ぶりぐらいに歯の検診+クリーニングに行ったら、親知らずが虫歯になってますね、と言われた。
うわーついにこのときが、と思った。なお人生で3回目。
4本ともしっかり生えていた親知らずのうちの3本目だ。時が来たら抜くけど、それまでは放っておくスタンスでここまで来た。虫歯になったら抜かざるを得ない。消沈しながら抜歯の予約を入れた。
まっすぐ生えている上の歯なので、抜くにしてもダメージが低いとは言われるけれど、それにしたって痛いしこわい。
だから聞かれもしないのに人に話していたんだけれど、親知らずを抜くんです、と言うと、だいたいみんな自分の親知らず事情を話してくれて面白い。歯の話なんかふだんすることがないもんね。切って砕いて抜かないといけない親知らず持ちの人(横向きに生えてるとか)、けっこう多いんだな。

抜歯は驚くほどすぐ終わった。処置はたぶん10分くらい。最近かかりつけを変えて、行き始めたばかりのその歯科医院では、すぐに通されてすぐに先生が来てすぐに麻酔を打たれた。感覚的に心もとなかったので追加の麻酔をしてもらって、ゴリゴリミシミシ言うあの感じ(わかる人には伝わってほしい)のこわさにひたすら耐えて、終わりましたよー、という先生の声にほっとした。
抜いた歯を見せてもらって、その汚さにげんなりした。しっかりめに黒く虫歯になっていた。今までの検診では磨き残しは少なくてちゃんとできてると言われてたのに、それで、半年でこんなになるの? 毎日ちゃんと歯磨きしてるし、なんて自己判断は当てにならない。
それにしても、抜いた歯「要りますか?」って毎回聞かれるの何故なのか。要らないよ!笑

あとは帰って安静にしていた。30分程の間、ガーゼをしっかり嚙む、ということだけを考えていた。
前回、もう片方の上の親知らずを抜いた際に、なかなか血が止まらなくてけっこう困った。調べたら、抜いた後にガーゼをしっかり噛むのは圧迫止血の為なので、適当に血を吸ってもらうつもりでガーゼを噛んでいたのでは手ぬるかったようだった。今回はちゃんと成功した。(にじむ程度には出血します、念のため)
抜歯後はカロリーメイトゼリーとヨーグルトにお世話になっている。抜歯跡にできる血餅(傷跡を保護してくれる血のかたまり)を壊してしまうのがこわくて、食事には気を遣っている。「吸う」のは口腔内に圧がかかってだめだというので、口の中に流し込んで飲み込む。だいぶ飽きてきたので明日は違うものを食べたい。

病院の好き嫌いは誰にでもあると思うけれど、歯の定期健診には行っておいた方が良いと思っている。人にも勧めている。
今回の虫歯にしてもそうだし、歯並びが悪いこともあってどうしても歯石が付きがちなので、落としてもらうとすっきりする。あとは、病院嫌いな母が、歯医者に行かざるを得なくなりしばらく歯医者通いをした後、わりと強かった口臭がおさまったことも印象深い。老化にともなうものかと思っていたら、それだけではなかったらしい。歯と歯茎のケア、だいじ。
最後に残った親知らずを抜く予定は今のところ立てていない。時が来たら……つまり虫歯になったら……抜かざるを得なくなったら……なので、毎日できるだけ丁寧に、歯磨きをします。